お金を学ぶことは、数字を増やすことじゃなく、自分の生き方を整えることでした。
「本当の豊かさ」ってなんだろう？そんな問いに少しずつ答えが見えてきた気がします。
お金の勉強をはじめて、世界の見え方が変わった
ここ最近、「ちゃんとお金のことを学びたい」と思って、少しずつ勉強を始めました。
その中で出会ったのが、ベストセラーの 『I Will Teach You To Be Rich』。
オーディオブックで聴きながら完読したのですが、想像以上に衝撃を受けました。
内容があまりに納得感があって、書かれていたことをほとんど全部試してみたほどです。
もちろんこの本はアメリカ人向けに書かれているので、カナダ在住の私には合わない部分もありました。
紹介されていた家計簿アプリが高額で断念したり、税制度が少し違っていたり。
それでも、「お金の管理とは“節約”ではなく、“自分の理想の人生を設計すること”なんだ」と気づかせてくれた、私にとってはとても大きな一冊でした。
「家を買う＝正解」とは限らないという気づき
本を読んで一番驚いたのは、「家を買うことが、必ずしも良い選択とは限らない」という部分でした。
私はなんとなく、「お金が貯まったら家を買うのが最終ゴール」くらいに思っていたのですが、
著者は「人によっては、買わない方が幸せに暮らせる」と言います。
私はどちらかといえば、いろんな国や街に住んでみたいタイプ。
だから“ひとつの場所に縛られる”スタイルは、自分の生き方には合わないのかもしれないと思いました。
家の価値は常に上がるわけではなく、税金や維持費でマイナスになることもある。
「家を持つ＝安心」ではなく、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に選ぶことが大切なんだと感じました。
「罪悪感のない出費」を持つという考え方
本で紹介されていた Conscious Spending Plan（意図的な消費計画） がとても印象的でした。
支出を以下の4つに分けて考えるという、すごくシンプルな考え方です。
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固定費（家賃・光熱費など）
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投資
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貯金
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罪悪感のない出費
この④がとても大事で、人によって全然違います。
私は「仲のいい友人との時間」にお金を使うのが、自分にとって一番幸せだと感じます。
人によっては、家のインテリアやグルメ、ファッション、ガジェットなどかもしれません。
よく「カフェのコーヒー代を節約しろ」と言う人がいますが、
もしカフェで過ごす時間が一番生産的で心が整うなら、それは節約すべきではない出費です。
お金は、自分が本当に大切にしたいことのために使うもの。
これを明確にすると、無駄遣いではなく“意図的な支出”に変わります。
ストレスを感じずにお金を貯める仕組み
この本の良いところは、「ストレスなくお金を貯める」ための仕組みを教えてくれるところ。
毎月の貯金や投資を“自動化”して、残りを気持ちよく使うスタイルです。
私は今、資産推移をグラフで見られるアプリを使っています（Wealthsimpleを愛用中）。
毎月少しずつ投資していると、グラフが右肩上がりに伸びていくのが見えて、
それが私のモチベーションになっています。
“目に見える成長”があると、焦らず続けられるし、
小さな変化の積み重ねが一番の安心感につながるんだと感じています。
経験にお金を使うという価値観
この本では、「結婚や家庭を持つときのお金の考え方」にも触れられています。
私は正直、結婚式にそこまで興味がありませんでした。
でも著者は、「形ではなく“心に残る経験”こそが本当の資産だ」と言います。
また、「別れるときの財産分配を事前に話し合うこともリスク管理の一つ」だと説明していて、
最初はちょっとびっくりしました（笑）
でも実際、そういうトラブルを避けるための制度や専門機関があるのは、
“お互いを守るための思いやり”なんですよね。
文化が違っても、合理的な考え方は見習うべきところがあるなと思いました。
見栄にお金を使わない
「他人を魅了するためにお金を使うな」という言葉もすごく印象的でした。
ブランド物や高級車を持っても、それは“自己満足の延長”でしかない。
本当に大切なのは、自分が心から満足できるものを選ぶこと。
“見せたい自分”ではなく、“ありのままの自分”に合うお金の使い方をしたい。
この一文を読んだとき、すごく腑に落ちました。
ChatGPTも、最高のマネー先生に
本を読んで以来、投資やクレジットカード、税金のことを自分から調べるようになりました。
分からないことがあれば、すぐChatGPTに聞く（笑）
ほんとうに便利な時代になりました。
調べていくと、カードの特典やキャッシュバック制度、ETFやインデックスファンドなど、
「知らないと損すること」がたくさんあると分かります。
学ぶ姿勢さえあれば、今は無料で得られる知識が山ほどある。
それをどう活かすかが、自分の未来を変える鍵になるのだと思います。
お金は、“自由を選ぶためのツール”
この本を読んで、私の中で「お金＝安心のための貯金」から
「お金＝人生を自由にデザインするためのツール」に変わりました。
結局のところ、何を幸せと感じるかは人それぞれ。
大事なのは、自分が何を大切にして生きたいのかを知ること。
お金は、その選択肢を広げてくれる“味方”なんだと思います。
あとがき
もしこれからお金の勉強を始めたい人がいたら、
『I Will Teach You To Be Rich』はすごくおすすめです。
難しい数式は出てこないし、読んでいて前向きな気持ちになれます。
お金を「怖いもの」ではなく、「味方」にできるように。
そんな意識の変化が、いちばんの投資かもしれません。
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