過去に生きる人と今を生きる人

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過去に生きる人と、今を生きる人

最近、2回目のデートで「自分の不幸な生い立ち」を語られた出来事がありました。

その相手は、見た目はかなり整っていて、初デートのときは私も少し緊張していました。ミニゴルフやビリヤードなどに連れて行ってくれて、アクティブで楽しい人だなという印象です。


でも、そのデートの途中、ふと彼の口数が少なくなる瞬間がありました。緊張していたのか、それとも楽しめていなかったのか…。少し不安に思いつつも、帰り際に彼が手を握ってくれたことで、脈はあるのかもしれないと思い直しました。

2回目のデートで語られた重たい話

すぐに2回目のデートに誘われたのですが、その前からメッセージで「普通の家庭で育っていない」といった話を頻繁に送ってくるようになりました。

どうやら、彼の中では“家族の背景を知ってもらうこと”が関係性を築くうえで大事なことだと思っていたようです。

会ってみると、両親の離婚、家庭内の喧嘩、母親の八つ当たりなど、重い話が次々と出てきました。

一度ならまだしも、その後のメッセージでも「心に闇を抱えている」「周囲の人に嫌なことをされる」といった話ばかり。

仕事の話になっても、なぜか毎回トラブルがつきもので、まるで自分は被害者なんだと言わんばかりに語ってくるのです。

こちらが日常のくだらない話を振っても、軽く流されてしまい、全然乗ってこない。

一緒にいても、気持ちがどんどん沈んでいくのを感じました。

気づけば巻き込まれそうに

彼は37歳で、自分の建築会社を経営しているという立派な面もありました。

でも、社会人としてそこまで多くの人間関係トラブルに巻き込まれるというのは、やっぱりどこか本人にも原因があるのでは?と疑ってしまいます。

ある日、彼が私に対して突然強い口調を見せてきたとき、「あっ、この感覚、前に付き合っていたToxicな彼に似ている」と直感で気づきました。

そしてすぐに距離を置く決断をしました。

可哀想な自分を武器にする人

こういう人、意外と多いような気がします。

「自分は可哀想なんだから、もっと優しくして」というような姿勢。

それは時に、“自分語り”という形で相手に押し付けられてしまうことがあります。

「家庭が大変だったから、ちゃんと仕事ができないのは仕方ない」

「大学に行けなかったから、希望のキャリアが手に入らなかった」

——そうやって、自分の過去を理由に、現状に言い訳をしてしまう。

もちろん、誰にでも辛い過去はあると思います。

でも、そこにとらわれて生きるより、どうしたら今の自分を変えていけるかを考えた方がずっと健全で、未来の自分にも優しいはずです。

過去にとらわれず「今」を生きる

私も若い頃は、過去に縛られていました。

でも、そこから少しずつ心を整える方法を探し始めて、気持ちが楽になりました。

カウンセリング記事を読んだり、エッセイ漫画から気づきを得たり、交感神経と副交感神経のバランスを整えるアドバイスをもらったり…。

自分を守る方法、自分で整える方法を学んできたことは、今でも財産だと思っています。

私が伝えたいのは、

過去を言い訳にして立ち止まるよりも、今を楽しみ、前に進むことこそが、自分を救う力になるということ。

今この瞬間を大切に生きている人は、どこかキラキラしています。

その人には、自然と良い人・良い状況が引き寄せられていくものです。

「今の自分」を整える小さな一歩

もしあなたが過去の出来事にとらわれて、前に進めずにいるのだとしたら。
完璧じゃなくてもいいので、今日からほんの少しだけ「今の自分を整える」行動を始めてみてください。

例えば、こんなことからでも十分です。

  • 毎晩の晩酌を一日だけ休んでみる
  • 信頼できるカウンセラーに話してみる
  • 深呼吸をして、少しだけ身体の緊張をほぐす
  • 感じたことを日記に書き出して、気持ちを整理する

こうした小さな行動を続けるだけでも、「今の自分」は少しずつ変わっていきます。
自分を責めるのではなく、いたわる。
未来を不安に思うのではなく、今この瞬間に集中してみる。

それだけで、日常が少し軽くなったように感じられるかもしれません。
まずは、今日一日の終わりに、深呼吸を3回だけでもやってみてください。

おわりに

人生には、誰にも語りたくないような過去や、どうしようもなく苦しい時期があるものです。
でもそれを「誰かに理解してもらいたい」という気持ちがあるのなら、まずは自分自身がその痛みに寄り添って、整理することが大切です。

人はみな、それぞれの背景を持って生きています。
でもその背景をそのまま相手に預けてしまうのではなく、どんなふうに付き合ってきたのか、今どんな努力をしているのか、そしてこれからどんな自分でありたいのか。
そういった「前向きな姿勢」が伝わったとき、人との関係も少しずつ温かくなっていく気がします。

もし過去にとらわれて足が止まりそうなときは、「今」に目を向けてください。
自分を癒し、自分を育てることで、今この瞬間の自分から、未来の自分を作っていくことができます。

この記事が、誰かの心の整理のきっかけになれたら嬉しいです。

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